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猿の惑星 聖戦記

これはもう、映画館で観るしかない映画だった。

「猿の惑星 聖戦記」

監督 マット・リーブス
出演 アンディ・サーキス ウディ・ハレルソン

「創世記」「新世紀」とハマりにハマった「猿の惑星」新シリーズ。
優れた知能を持ち、言葉を話せるシーザーの成長物語も
これで最終章。すわ人類VS猿類、最終決戦かと思いきや
前二作が、わりとシンプルな構成だったのに比べると
「聖戦記」は、格段に重層的な性格を備えた物語になっている。

「新世紀」から2年後、シーザー(アンディ・サーキス)率いる
猿たちの集団は、山の奥深くに築いた砦で暮らしていたが、
そこを兵士たちに見つかってしまう。シーザー殺害を企てた
マカロック大佐(ウディ・ハレルソン)は、シーザーの住み家を
急襲。妻と、長男のブルー・アイズを殺害した。
怒りに燃えたシーザーは、仲間を安全な土地へ逃がし、自らは
単身、大佐を追って、復讐の旅に出る。

これまで、猿たちのリーダーとして、仲間たちの自由と幸福
のために戦ってきたシーザーの戦いは、今回は私怨。
妻子を殺された悲しみと憎しみだけで、無謀な行動を重ねる
シーザーに、親友のモーリスが言う。
「シーザーは、人間への復讐にとらわれたコバと同じだ」

ここまできたら、もはや猿の世界のお話ではない。
前回のコバとシーザーの戦い以降、人間の側についた猿たちが
いて、さらに人間サイドも、対立する二つの集団がある。
そして、リーダーとしての自覚も、大義もなく、暴走するシーザー。

怒りや憎しみが生むのは、終わりのない戦いの連鎖。「聖戦記」の
舞台は、あまり陽のささない深い森、そして雪山。前二作に比べて
全体のトーンはとても暗い。そんな中、未来へのかすかな希望を
感じさせるのが、言葉はしゃべれないけれども、人間とか猿とかの
種族の差異の感覚がない少女ノバ、そして動物園で、人間の言葉
を覚えた、新種とも言えるチンパンジーのバッド・エイプ。
リーダーとしての使命感を取り戻したシーザーは、捕らえられた仲
間を救出し、新天地へ誘った後力尽きる。

私は、1960年代に作られた「猿の惑星」から始まった過去の
シリーズはほとんど見ていないので、新シリーズは独立した物語
として観ましたが、今回のシーザーは、もはや人間にしか見えず
猿VS人間という異種の物語の形をとってはいますが、実は
同一の種でありながら、わずかな差異で際限なく争い続け
戦い続け、そこに解決の手段を見出そうとしない人類は
やがて滅亡への道を歩むほかはないという
この世界のメタファーという意味合いが、よりくっきりと
したものになっているように感じてなりませんでした。
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いい完結編でしたね

こんばんは。

私も月曜に見て参りました。言い方はヘンかもしれないけどなんだかキレイな終わり方だったなと思いました。

このシリーズ前作からそうなんですけど見てるともう完全に猿目線で映画に入っちゃいますよね(^_^;)わたしシーザーの部下ならなってもいいかもって一瞬考えてしまいましたよ・・・

それはそうと土曜から日本シリーズですね。CS終わってやっとホッとしたのにまた心がざわつく日が戻ってしまいます。私はオールテレビ観戦ですが第6戦くらいで工藤監督の胴上げが見られたらいいなと期待しております。

もう会えないのが寂しいです

しろくろ様 コメントありがとうございます!

完結編は、もうシーザーではなく、次世代の話になるのではと思っていましたが、シーザーの一生の物語として描ききってくれたので感動しました。でも、これで終わりなのが寂しいです。

クライマックスシリーズの最初はハラハラでしたけど、日本シリーズ進出できてホッとしました。セリーグのクライマックスがそうでしたけど、ホント何がおこるかわからないのがですねぇ。うちもTV観戦ですが、配偶者はDeNAのほうが勝てそうな気がするなんて言っておりました(笑)
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田中偲

Author:田中偲
50年以上映画を見続けてきた、でもただのミーハーな映画好きの、備忘録的感想文

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