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ハイ・ライズ

明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いいたします。

お正月らしいとか、新年にふさわしいなんてのは
ひとまず置いておいて、年頭の一作目は

「ハイ・ライズ」(1975) 原作 J・G・バラード

先に原作を読んで、映画も観た。で、原作のほうが
好みだったので、本の感想を。

ロンドンの、満室になった新築40階建ての
高層マンションでは、2000人の人間が暮らす。
銀行や学校ショッピングセンター、プールなど
生活するのに必要な施設は、全て完備されている。
しかし実際には、上層階、中間部、下層では
職業や収入の差によるヒエラルキーが存在し
いくつかの些細な出来事をきっかけに、住民たちの
対立が顕在化した。

とにかくマンションの住人たちの壊れ方が半端ない。
まともな、常識的な人間が一人もいない。映画は
ラング医師、イケメンのトム・ヒドルストンが主役なので
恋愛要素も多いし、かなりソフトな仕上がりだ。
けれど小説は、ラングだけでなく、TVプロデューサー
のワイルダーや、マンションの設計者ロイヤル、彼らの
周辺の人物たちの狂気や人格崩壊を丹念に描いて
SFというよりも、真正のホラーだった。

電気や水道やエレベーターが止まり、廊下にはゴミが
あふれ、環境の破壊と人間の崩壊が同時進行で
進む。超近代的なタワマンに出現した原始社会。
そのおよそありえない対比はおぞましいけれども
妙に説得力がある。環境がどれほど変わっても
人間の本性はそれほど変わるわけではないといったら
悲観的に過ぎるだろうか。

あっ、いや、正月から、私は何を言ってるんだろうと
反省しています。反省だけなら猿でもできるなんて
言ったら、今度はお猿さんに怒られそうですが。
なかなか陰惨なお話ではありますが、ある意味
行くとこまで行ってる感じが爽快でもありました。

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田中偲

Author:田中偲
50年以上映画を見続けてきた、でもただのミーハーな映画好きの、備忘録的感想文

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