サイコ

家にTVが来たのは、中学生になってからだった。
TVのない生活に慣れていたし
本やマンガはけっこう潤沢に読めたので
もうそれほど「待ちに待った」という感じでもなかったけど
それでもしばらくはテレビっ子になった。

「仮面の忍者赤影」とかリアルタイムで見れなかった
子ども向けのドラマも見たけど
毎週観ていたのはやはり「日曜洋画劇場」で
淀川長治さんがニギニギして
「サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ」を言っておられたのが
懐かしい。

その日曜洋画劇場のマイベストは
「サイコ」「太陽がいっぱい」「悪魔のような女」そして
「死刑台のエレベーター」あたりだろうか。
カウンセラーさんとかが聞いたら
かなり早い時期から性格に問題ありと診断されそうな
チョイスだが、面白いものは面白いのだから仕方がない。

「サイコ」は1960年のアメリカ映画。監督はアルフレッド・
ヒッチコック。

この映画のインパクトの強さは、なんといっても
あの有名なシャワー・シーンだから
実はシャワーシーンと、ノーマンの母親の遺体の記憶
くらいしか残ってなかったのだが、先日ケーブルで放送
されたので数十年ぶりにしっかり観ることができた。

妻のある男性と不倫関係にあるOLが大金を持ち逃げする
という映画の前半部分から、ヒロインにはどこか
後ろ暗さがつきまとい、罪の匂いがある。
そして、母親の世話をする繊細な感じの青年
ノーマンの趣味が、鳥の剥製を作ることであったりと
細かい場面で、不穏な雰囲気が積み重ねられていく。

その果てに起こるシャワールームでの殺人。
振りかざされるナイフの影と
お湯に混じって大量の血が流れるシーンは
モノクロならではの独特の怖さだ。

そういえばマイベストに上げた四作品のうち
「太陽がいっぱい」以外はモノクロのサスペンスだ。
日本のTVドラマでも「七人の刑事」とかは大好きだった。

最初に出会った映画の多くがモノクロだったためか
たくさん色があって注意が散漫になるのより
ひとつひとつの場面に集中できるので
ある意味サスペンスやスリラーには向いているようにも
思うが、単なるモノクロフェチなんだろうか。

「サイコ」は4まで続編が作られ
現在もこの映画の前章という位置づけで
「ベイツ・モーテル」というドラマが作られているのを見ても
その後のサイコ・サスペンス映画の草分けともなった
「サイコ」を愛している人は案外多いようだ。
アンソニー・パーキンス
906円
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Author:田中偲
50年以上映画を見続けてきた、でもただのミーハーな映画好きの、備忘録的感想文

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