ルートヴィヒ

高校生の時に観た映画の中で
一番好きだったのが「ルートヴィヒ」
(1972)伊・仏・西独合作

監督ルキノ・ヴィスコンティ
主演 ヘルムート・バーガー

「ルードヴィヒ」を観る前に「ベニスに死す」
を観た。トーマス・マンの原作も読んだ。
ダーク・ボガード演じる老作曲家が
天使のような美少年に想いを寄せる。
絶対にかなうことのない、言葉を交わすこと
さえもできない恋。
そう、今日で言うところのやおい系。

自らの老いを隠すために、白粉を塗り
唇には紅を引き、髪を染める。
その姿が切ない。
優美で、どこか猥雑で、それでいて
物悲しく、音楽も素敵な映画だった。

それから「ルートヴィヒ」を観た。
若きバイエルンの王、ルートヴィヒは、音楽と
詩をこよなく愛し、ワグナーを寵愛する。
政治に興味を持たず、国費を投じて
豪華絢爛な居城を造ることに情熱を傾ける。
そんな王から人心は離れ、やがて彼は
家臣たちから廃位を迫られる。王座を
追われ、狂気のレッテルを貼られたルート
ヴィヒは、幽閉されていた城の湖で、溺死体
で発見される。

これもまた、望んでも、願っても叶わぬものを
人生をかけて追い求め破滅していく
繊細な若者の物語。

このあたりまできて、さすがに自分の嗜好
がなんとなく分かってきた。
私は映画に、感動的なテーマを求めている
わけではなくて、作った人の世界観や美意識
に共感できれば、それでO.Kなのだと。
変に小難しいかったり、無駄に感動を演出する
テーマやドラマはいらないと。
自分が「美しい」と感じることができさえすれば
バカボンのパパじゃないが、それでいいのだ。
そして、それを追い続けて半世紀が過ぎた。

昔も今もマッチョな男性は苦手なので
ダーク・ボガードとか
ヘルムート・バーガーあたりは
翳があって、繊細で
今でも大好きな俳優さんです。

ヘルムート・バーガー
5269円
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ダーク・ボガード
936円
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田中偲

Author:田中偲
50年以上映画を見続けてきた、でもただのミーハーな映画好きの、備忘録的感想文

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