四谷怪談

子ども時代、夏と言えばスイカと怪談という
感じだった。小学校の頃は、映画館でも
夏は必ず怪談映画が上映されていた。
一番有名なのはやっぱり「四谷怪談」

他にも「番町皿屋敷」とか「牡丹燈籠」
按摩さんが出てくるのとか、化け猫とか
いろんなバリエーションがあった。

「四谷怪談」は、とにかく恐かった。
毒で顔の半分が崩れたお岩さんも恐いし
有名な戸板返しの場面なんかは恐すぎて
顔を隠して、指の間から見るほどだった。

何回も映画化されて、TVで放送されたものも
多いので、記憶がごちゃごちゃなのだが
昭和40年の「四谷怪談」(監督豊田四郎)は
映画館で観ることができたと思う。配役は
伊右衛門が仲代達矢、お岩が岡田茉莉子

後年、四谷怪談についての解説の中の
「幽霊は、この世で自分に地獄を見せた
人間を、地獄に誘うために現れる」という説に
激しく共感した。悪いことをしたら、どこまでも
幽霊に付きまとわれて、最後は殺され、地獄に
連れて行かれる。しかも幽霊はすでに死んでる
から、立ち向かってやっつけることもできない。

だから人間は、他人を苦しめたり、傷つけたり
殺してはいけないのだ。ちゃんと理にかなっている。
私はこういう映画は、子どもの頃に見て、うんと恐い
思いをしたほうが良いと思う。
言葉であれこれ言うよりも、何倍も説得力がある。

これが私の恐怖の原点にあるので
現代のホラー映画といわれるもの
ジェイソンとかフレディとかブギーマンとかの
スプラッターなホラーでは
特に関係も責任もない第三者が次々に
殺されるのがどうも理不尽な気がしてしまう。

「四谷怪談」も次々リメイクされて
特に美人の女優さんがお岩さんをやると
あんまりぐちゃぐちゃな面相にもできないからか
それとも私が恐い映画をいっぱい観すぎて
すっかり免疫がついてしまったからか
最近のものはそれほど恐くなくなった。
そして最後が恋愛物みたいになるのは
もう「四谷怪談」ではない。

先日TVで映画版の「怪談新耳袋」というのを観ていたら
最後に「100人スミス」みたいなのが出てきて
がっくり。あと、怪談映画にアイドル使うのやめれ!
などと言いつつ、性懲りもなく何日かして
「新耳袋 幽霊マンション」というのを観た。
吹越満が出ていたもので。

映画としての評価が一番高い「四谷怪談」は
下で紹介する中川信夫監督の作品らしい。



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お盆のイメージです

こんばんは。

数えたことはないですがおそらく何十本もあるであろう四谷怪談映画ですが、わたしは大映版のやつが一番好きです(伊右衛門が長谷川一夫で岩が中田康子でした。監督が「大魔神怒る」や「座頭市物語」の三隅研次だったのも特撮ファン的には入って行きやすかったのかも(^_^;))

広沢さんがお書きになっている四谷怪談はおそらく東宝版だと思うのですが、なぜかあまり記憶に残っておらず(ぜったいテレビで見ているはずなのですが)今回おじゃまして記事を拝読してたらものすごく見たくなってしまいました。思わず日本映画専門チャンネルでにリクエストをしようかなと。

そういうと最近はお盆が来てもこの手をテレビでやらなくなりましたねー・・・

四谷怪談祭り

コメントありがとうございます!

私が観たのも、岡田茉莉子さんだったので、それほどお顔が
破壊されていなかったと思います(笑)

伊右衛門は、意外と天知茂さんが適役だと思いましたが、今回
you tube観てたら、佐藤慶さん、稲野和子さんというキャス
ティングがあって、これは観た記憶がないのですが、渋いですねぇ!

ケーブルで24時間「四谷怪談祭り」とか、企画してくれない
でしょうか。人気投票なんかやってwww
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田中偲

Author:田中偲
50年以上映画を見続けてきた、でもただのミーハーな映画好きの、備忘録的感想文

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