エンゼル・ハート

「エンド・オブ・デイズ」が悪魔を描いた
映画だったので、悪魔つながりで
思い出したのが「エンゼル・ハート」(1987)
 
監督 アラン・パーカー
出演 ミッキー・ローク ロバート・デ・ニーロ

私立探偵のハリー・エンゼル(ミッキー・ローク)は
謎の紳士ルイス・サイファー(ロバート・デ・ニーロ)
から、10年前に失踪した歌手のジョニーを
探し出してほしいと依頼される。

「ナイン・ハーフ」で「ミッキー・ロークちょっといいかも」
と思ったので観たのだが、「エンゼル・ハート」は
実は素晴らしく完成度の高い映画だった。

少しくたびれた感じの私立探偵という設定は
ほぼ同じ頃にはまっていた、ローレンス・ブロックの
酔いどれ探偵マッド・スカダーを連想させるけれど
「エンゼル・ハート」はミステリーではない。
だからミステリーの整合性を求めると
納得のいかないところが多いだろうと思う。

なんて偉そうに書いてるけど
実は一度映画を観ただけでは意味がよく分からず
結局原作の「堕ちる天使」も読んだ。

ひと言で言うと<すべての筋書きを書いたのは悪魔>と
そういう話なのだろうと思う。
更に言えば<キリスト教の悪魔VSブードゥー>か。
そして悪魔圧勝、悪魔無敵という結末。

広義にはホラーのジャンルに入るのかな。
でも何かに襲われるというタイプのホラー映画ではなく
天井で回る換気扇とか、降りていくエレベーターとか
ひとつひとつのシーンが、現世とは異なる場所へ
観る者を誘うという、私の好きな雰囲気美人タイプ。

「堕ちる天使」が描いているのは、異端であり禁忌の世界。
だから原作には廃刊を求める運動まで起きたらしい。
映画は、その異端と禁忌を、素晴らしい映像美で具象化した。
本の後書きに「ハードボイルドオカルト」と書かれていて
笑ってしまったが、そう言えばあまり見かけないタイプの
小説であり映画だった。

ここではないアブナイ世界に跳びたい人、頭の中身丸ごと
ワープできる人には意外に面白い映画ではないかと思う。
原作のほうは新訳が出ていないので、結構読み辛いかも。
1900年代の翻訳物を読むのには我慢と根気が必要だと
実は翻訳物の苦手な私はいつも思う。

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50年以上映画を見続けてきた、でもただのミーハーな映画好きの、備忘録的感想文

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