ザ・リング

暑さに負けて、半月以上更新をさぼっていた。
子どもの頃からインドア派なので、日光も暑さも苦手で。
雨が降ってどんよりしてるほうが、がぜん体調がいい。

で暑い間、特に用がない日は
ケーブルテレビで放送される映画をぼや~と観ていた。
今さらですが「ザ・リング」
前にリメイク版は観ないと書いたけど
さすがに夏はあまり面倒なものは観たくないので
これでいいかと。
あと「マルホランド・ドライブ」のナオミ・ワッツが
かなり魅力的だった印象があったので。

両者が根本的に違うのは「リング」の貞子は幽霊で
「ザ・リング」のサマラは悪魔系というところかな。

ちなみにアメリカ映画で幽霊が登場する
超有名どころといえば
「ゴースト」とか「シックス・センス」「アザーズ」
あたりだろうか。
どれも「幽霊」=「恐怖」という感じではない。

イタリア発では「ゾンビ」映画。
でもこれは、生き返った醜悪で凶暴な死体が
手当たり次第に、生きた人間を襲うもので
日本型幽霊の、祟りとか怨念とかとは違う。

欧米の、キリスト教を信仰している人たちが
一番怖いと思うのは、やっぱり悪魔なんだろうか。
こちらは「オーメン」を筆頭に、最近の
「パラノーマルシリーズ」まで、それこそ山のようにある。

他に「エクソシスト」とかスティーブン・キングの小説や
「ツイン・ピークス」に出てくるような
アニミズム的な何者かや、キリスト教ではない
他の宗教に出てくる悪魔や悪霊。
悪魔が怖いと思えるのは
人間では絶対にかなわない強大な力を持ってると
信じられているから、説得力があるんだろうな。
でも「井戸から這い出してくる悪魔」って
ちょっと面白かった。そんなに苦労しなくても
あなた、悪魔なんだから……

日本的な幽霊の怖さを、欧米の人に
本当に理解してもらうのは相当難しいのかもしれない。
そこのところを、まさにあっと驚く手法で
映像化してくれたのが、黒沢清監督の「回路」だったけど
「回路」については、また今度書きます。

ジェイソンにしろ、ゾンビにしろ、各種の悪魔にしろ
異形の怪物のようなものが襲いかかってきたら
襲われた被害者、当事者にとっては
見た目が怖いというのはもちろんだけど
たぶん殺されるという恐怖のほうが大きい。

だから最近の日本のホラー映画は
やたら女の子がキャーキャー叫んでる展開になって
勘弁してくれという感じだったけど
大好きなアガサさんのブログ「すきなものだけで
いいです」を読んで、近年のホラー映画の客層の
低年齢化(小中高生が多いらしい)を知った。
だから、怖さもずいぶんマイルドになってるし
ホラー映画にアイドルさんが起用される
理由も何となくわかった。

でもたまには、そういうお化け屋敷系じゃない
「うお~っ」と思えるような恐怖映画が観たいなぁ。
ものすごく適当な評価ですが「リング」の映画版は
日本のもアメリカのも、私としては
100点満点の60点というところです。
どちらも貞子を実体化した時点で
恐怖の質が、原作が目指したものとは変わったから。
「出てきてみたら、案外怖くなかった」
でもそれは全てのホラー映画がいつも抱えている
ジレンマなんだろうと思う。




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恐怖の伝播(電波)

こんにちは。
カリメン2号です。

やはり、日本のホラー映画は「リング」が名作ですね。
日本の文化体系が、未知の恐怖なのだと思います。
欧米のホラー映画は、どちらかと言うと死の恐怖という要素が、強いのではないでしょうか。

幽霊が大好きなもので

カメリン2号さん、コメントありがとうございます!

伝播と電波、うまい!ざぶとん3枚!(笑)
「リング」は、原作も映画も、日本のホラーの
大きな転換点でしたね。

日本の幽霊の怖さは、欧米の人には
伝わりにくいかも知れませんが
「呪怨」もとても良くできていましたし。
「リング」も「呪怨」も続編はちょっとアレですが
めげずにこれからも色々と
映画化にチャレンジしてほしいです。

どこにでも、存在する恐怖

こんにちは。
カリメン2号です。

座布団、ありがとうございます。(笑)
学生時代に学んでいたことから少しだけ。
『リング』や『呪怨』が、世界的にヒットしたのは、何処にでも在る恐怖の存在ではないかと思います。
『リング』に登場するテレビやビデオは、映画公開の当時、日本中に普及していましたし、『呪怨』は何処にでもある家が、やはり恐怖の発生源となっていましたから。

今更なのですが、自分のブログの方に、こちらのリンクを張らせていただいてもよろしいでしょうか?

よろしくお願いします!

カメリン2号さん、コメントありがとうございます!

本当に。「リング」や「呪怨」以降、幽霊は、トンネルや廃墟や
古い洋館に行かなきゃ会えないものではなくて、いまや
ネットとか携帯とか、すぐそばにいる存在になりましたよね(笑)

私のほうこそ勝手にリンクをしてしまってすみません。こんな
中身のない貧相なブログですが、リンクよろしくお願いします!
プロフィール

田中偲

Author:田中偲
50年以上映画を見続けてきた、でもただのミーハーな映画好きの、備忘録的感想文

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