楳図かずおの恐怖まんが

家にテレビを置かない代わりに
本はかなり自由に買ってもらえた。
昭和の小学生が読んだ本といえば
世界名作全集とか偉人の伝記の類いが多いが
今も昔も子どもが好きな本といえばマンガ。

週に1冊「少女フレンド」を買ってもらうのと
お正月なんかは「りぼん」とか「なかよし」も買ってもらえた。
その中で一番インパクトがあったのが
楳図かずおの「ママがこわい」という蛇女のお話。

蛇女が蛙の絵を見て蛇に変わるところが
大きなコマでバァーンと出た時の恐怖。
思わずばたんと本を閉じて
そろそろと少しづつページを開いたような記憶がある。

そんなに怖いなら見なけりゃいいのにと思うが
それ以来楳図かずおの恐怖まんがのとりこになった。
「まだらの少女」とか「黒いねこ面」とか
次の号が出るのが待ち遠しくてむさぼるように読んだ。

大人になって古本屋で「恐怖劇場2」という本を見かけ
思わず衝動買いしてしまった。
そして「ママがこわい」は実は前作の「へび少女」から
話がつながっていたことを知ってちょっと感動した。

私の楳図かずおのマイブームは
小学生の時期だけで終わったので
その後の「まことちゃん」とか
「漂流教室」なんかは読まなかったが
小学校の高学年にかけて観たり読んだりした
映画の「怪談」と楳図かずおの恐怖まんがは
その後の自分の嗜好の原点になった。

だから約半世紀経った今でもホラーが好きだ。
野良ではあるがホラー小説も書く。
ホラーの何がそんなにと思われるかもしれないが
子ども時代と言うのは、大人が思うほど
純粋でも無垢でも美しくもない。
それは昔も今も変わらないのではないかと思う。

夢と希望に満ちた、物語の世界のような
明るくて感動的な日々を送っていたわけではなく
学校というサバイバルな戦場にいる
そんな子どもだった私にとって
恐怖という感情は、たぶんとてもリアルな手触りを
感じさせるものだったのだ。
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50年以上映画を見続けてきた、でもただのミーハーな映画好きの、備忘録的感想文

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