キツツキと雨

この前「モヒカン故郷へ帰る」を観てきた。
「じゃあ、それを書けよ」と怒られそうだが
実は「南極料理人」が、すごく面白くて
それで「モヒカン~」を観に行って
沖田修一監督とは相性がいいのだと確信し
録画していた「キツツキと雨」を観た。

妻に先立たれて息子の浩一(高良健吾)と暮らす
克彦(役所広司)は、森林伐採(木こり?)の仕事
をしているが、ひょんなことから、映画の撮影隊と
関わることになる。オタクで、気弱で、ダメダメな
新人監督の幸一(小栗旬)に苛立つ克彦だが
彼は次第に、映画作りの面白さに目覚め、全力で
幸一を応援する羽目に…。

しかし、この撮影隊が撮っている映画というのが
「桐島部活やめるってよ」と同じく、またもやゾンビ映画。
「いったいゾンビ映画の何がそんなに?」と思ったが
考えつく答えはただひとつ「低予算だから」

しかも、この映画、いたるところで
「今映画を作っている現場がどれだけお金に困っているか」を
こっそりアピールしまくっている。
大勢のゾンビが襲ってくる設定なのに、エキストラが
わずか数人というショボすぎる現実を知って、克彦が奮起。
駅員さんから、村人まで、村中総出でゾンビメイクしての
友情出演という展開には、映画好きの端くれとしては
もう拍手喝采するしかない。

しかも実力派俳優のNO.1とも言える役所広司さんが
作業着のままで、ゾンビメイクされて、演技指導をされてる
場面なんかは、もう面白すぎる。
克彦の、損得を省みない、熱すぎる言動に影響されて
最初は、監督のくせに、現場を放棄してトンズラしようと
までした幸一が、ラストでは、ほんのちょっとだけ監督
らしくなっているという、変なわざとらしさがない、若者の
成長物語でもあった。

それにしても、かつては、映画監督は、天皇様並みに偉い
(黒澤明監督とか)と言われていたのに、最近の映画の現場
はこうなのかと、かなりなカルチャーショックを受けました。
日本映画、大丈夫なのか?
なら、もうちょっと映画館へ行けよという話ではあるのですが。


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50年以上映画を見続けてきた、でもただのミーハーな映画好きの、備忘録的感想文

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