Ghost World

家族に勧められて「Ghost World」を観た。
ミニシアター系の映画には疎いので
自分では絶対にたどりつけないタイプの映画。

Ghost World (2001) 米
監督 テリー・ツワイゴフ

原作はオルタナ・コミック(そんなジャンルがあるのを
初めて知った)

イーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・
ヨハンソン)は、高校でも浮いた存在で
家族ともうまくいってないけど、二人は
大の仲良し。高校を卒業して、進学もせず
仕事もせず、なんとなくブラブラしていた二人。

特にイーニドは、友達も親も社会も、すべてのものを
馬鹿にしているが、実は勉強もバイトも何もかも
中途半端で、うまくやることができないダメ人間。
彼女の傲慢さは、周囲とうまく折り合いをつけて生きて
いくことができない不安定さの裏返しでもある。

二人は、新聞に出会い系の広告を出した、さえない
中年男シーモア(スティーヴ・ブシェミ)にいたずらを
仕掛けるが、イーニドは、次第にブルースレコードの
コレクターであるシーモアに親近感を抱くようになる。

生きづらいのは、自意識過剰な若者だけではない。
変人だけど、実はすごくいい人なのに
イーニドに振り回されたあげく、すべてを失ってしまう
非モテな中年オタクのシーモアがかわいそう過ぎる。

この映画のエンディングは謎に包まれていて、最後まで
観て初めて、この映画のタイトル「Ghost World」の意味を
改めて考えてしまうような作りになっている。

廃線になったバスの停留所にいつも座って
バスを待っているいる老人がいる。
レベッカともシーモアとも訣別、というか、全部自分でぶっこわした
イーニドの目の前に、来ないはずのバスがやってきて
老人はそのバスに乗って行ってしまう。
そしてイーニドが無人のベンチに座っていると、またバスがやってくる。

今まで観てきた世界はすべて現実ではなく、パラレルワールドなのか。
それとも、イーニドのような若者や、現実に上手に迎合できない
シーモアのような人間が、生きる意味を見いだせない社会を
そういう言葉で表現しているのか。
イーニドが来ないはずのバスに乗って去っていくラストが
意味するのは彼女の死か、新しい世界への旅立ちか。
観た人がどんな風にでも自由にとらえてよいのだろうと思います。

たとえこのラストがバッドエンドなのだとしても、映像や音楽が
とても美しいですから、心地いい余韻を残してくれました。
思わずブキミと変換しそうになった、ブシェミさんの
なんとも気持ちの悪~い雰囲気もハマると癖になりそうです。


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50年以上映画を見続けてきた、でもただのミーハーな映画好きの、備忘録的感想文

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